囲碁・将棋クラブ
今年から阪本病院囲碁将棋クラブが始動しています。
そこでこの場を借りて活動報告をさせてください。
◎職員間の親睦を深める
月例会では、医師、看護師、補助職員、放射線技師、事務職員などさまざまな職種が盤をはさんで楽しんでいます。また部員同士が昼休みや終業後に手談を楽しんだりしています。
でも当クラブは、職員同士の親睦を深めることもさることながら、次から述べるように他にも目標を掲げています。

◎患者様のお相手
患者さまやデイのご利用者さまにはけっこう強い方がいらっしゃいます。
病棟などで職員がお相手をさせていただくこともあるわけですが、やっぱり強い人は相手があんまり弱いと頼りないものです。そこで、職員が研鑽を積んで、そこそこのお相手ができる程度に強くなっておこうというわけです。
現に、クラブ発足後、六段や三段の方がご入院されて、クラブの強豪が対局させていただきました。職員としても強い方と対局するのは楽しいものです。おふたかたとも、めでたくご退院されましたがたいそう楽しんでいただけたご様子だったのでクラブ員一同とてもよろこんでいます。
◎最強者の決定
また、職員で最強者を決定戦をおこない、将棋は「阪本病院 名人」、囲碁は「阪本病院 本因坊」を名乗ることにしました。職場名人がいる職場って楽しそうでしょ?
強い患者さまがいらっしゃったときにも「名人」「本因坊」がお相手をさせていただくというわけです。
将棋のほうは、クラブ代表者の野村が初代名人に内定しました。囲碁のほうは、現在、「本因坊リーグ戦」が進行中です。
◎環境の整備
どうしても、病院や施設の碁盤や駒はおざなりなものをおいてしまがちです。
でも実際は、家庭で使うより結構な頻度で使用するわけで、駒などは字が読めなくなっているものもありました。
わたしたちがたとえば入院するとして、そこでのゲームの道具がボロボロなのってイヤですよね。
そこで、部署での使用頻度などを考えて、計画的にそこそこの駒や盤などを配備していこうと考えました。
まずは、阪本病院精神デイ「すくらんぶる」に駒師銘入りの錦旗書体の駒と駒台を配備させていいただきました。だって、精神デイは囲碁も将棋も強い方が多く、ハイレベルですからね。
◎患者さまの対局を広報誌「さかもと」でご紹介
阪本病院では広報誌「さかもと」を作成しています
患者さまやデイのご利用者さまのご紹介もかねて、職員との対局の棋譜を記事にしています。「さかもと」の最新号は囲碁の対局、前号は将棋を掲載しました。
「さかもと」をご覧いただくと、「患者さんでもけっこう強い人がいるのね」と驚く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
◎精神障害とノーマライゼーション
病気や障害を抱えていても「普通に」生活を送れるような社会が強く求められています。これを「ノーマライゼーション」といいます。病気や障害によって失われた「普通」を取り戻してもらおうというわけです。社会復帰だけがノーマライゼーションではありません。治療そのものも大事ですが、普段の生活の場である精神デイやご入院中の病棟でもなるだけ「普通」を取り戻していただくのもわれわれ病院のミッションです。
実際に会っていただければおわかりいただけると思いますが、多くの精神デイや入院患者さま、とりわけ将棋が指せるような人はたいてい健常者(ノーマル)の範疇に入ると言っても過言ではありません。
「普通」だったら、囲碁を打とうと思ったら、碁会所に行ったりインターネットにつないだりでいつでも碁が打てるご時世です。われわれは、患者さま・利用者さまに、「普通に」囲碁将棋を楽しめる機会を提供させていただくことによって、ノーマライゼーション実現の一助になることを願っています。
たとえば、先述の「病院備品としての用具を家庭で使っている程度のものにする」というのだって、ささやかなノーマライゼーションの一環のつもりです。
囲碁・将棋クラブ
代表 野村

