院長あいさつ
阪本病院では幅広く医学的治療を深めてまいりましたが、伝統的に精神療法的な人間理解を追求して参りました。 近年、在宅治療が重視され、社会においてその人らしく、生き甲斐のある生活ができるようにするという運動が成果を上げつつあります。 特に、その中でもリカバリーという理念が重要です。それは病気のみを診るのではなく、当事者主体でその人らしい人生を回復させるということです。その基礎には当事者の力を信じる、地域の力を信じるという事があります。 保護的な医学モデルの見方からも、当事者の自立を尊重するという大きな変化があります。いまだ不十分であっても、当事者の力を、地域社会の力を信じ、共に切り開いていこうとする考え方です。治療の場が、病院から地域に移ったという以上のビジョン革新があるように思えます。 そのような大きなうねりの中で、従来の精神科病院は厚生労働省によって、病床数を削減する事がうたわれ、治療的にもその役割を限定され、否定的に評価されることもあります。 しかし、阪本病院は、世の中の革新的な動きに共鳴しながら、深い人間理解に基づき、ボランティア、当事者と意味ある生き方を模索していく基地であることを目指したいと思います。
医療法人 聖和錦秀会 阪本病院
院長 桂田俊武

